2014年贈与税納付額　対前年6割増｜公認会計士・税理士　伊藤暢朗会計事務所

　国税庁の5月29日付発表によると、2014年中に親や祖父母等から財産の贈与を受け、贈与税の申告をした人が、2013年分に比べ2万8,000人（5.6％）増加の51万9,000人に上りました。

　その結果、贈与税額は、2013年分から1,084億円（63.1％）増加の2,803億円にも達し、これは、数字を取り始めた2001年以降で最高となりました。

　贈与税額が大幅に増加した背景には、今年1月からの相続税課税強化（基礎控除、最高税率の改正）を前に、贈与を選ぶ人が相次いだとみられ、同庁は「相続税対策として生前に資産を移す動きが活発になり、最高税率がかかる高額な財産の贈与もあったと考えられる」としています。

　「教育資金の贈与」等の生前贈与を利用した人も大幅に増加しました。


　　国税庁　平成26年分の所得税及び復興特別所得税、消費税並びに贈与税の確定申告状況等について